「そう……。」





……長い沈黙。







「明後日また海外に行かなくちゃならないの…。」




「そう…頑張って。」






……いてもたってもいられなくて自分の部屋にこもった…。




















翌日…








"ヤバイ…退学になるかも…。"








ガタン!!!!!!





「笹川!!授業中だぞ!!」




「先生…私帰らなきゃ…。」




「…お、おい!!」







私はとりあえず家に行き…みんなを待つ事にした…。








「あら?ルカ?学校は?」




「…ちょっと色々あって…。」






「……ルカ、ちょうどイイわ、話をしましょう?」




「今はそんな気分じゃない!!」




……。





こんな時にまた喧嘩してる場合じゃないのに、








「ルカ…バンドの事よ、」




「わかってるって…やめろって言いたいんでしょ!!でも…私はやめない!!」






「ええ。」




……ん?






「何て?」





「ごめんなさいね…パパとも話しをしたのよ…。」




「……。」




私は固まっていた…。




「ルカのステージ見たわよ…あなた達イイバンドになったわね。ママも応援したくなっちゃった。」




ニコっと笑って見せる母さん。





「何?…イキナリ…。」




「最初はホントに反対だったわ…けど、やりたいことに一生懸命で…将来が楽しみになってきたわ。あなたが本当に夢とするなら…諦めないでやりとげなさい。ママもパパもあなたのファンよ…。パパは仕事がまだあって来れないけど…ごめんなさいね。」







「……父さんにもありがとうって言っといて。母さん……私のワガママ聞いてくれてありがとう。」





「とんでもないわ。あなたには寂しい思いばかりさせて…。」





「イイの…メンバーもいるし…新しい友達も出来た…。だから寂しくない………あ!!!」