5月初め…相変わらずな日々だが…ライブが近づいてきていることにワクワクする。









「ルカ、美咲様に最近会ってないの?」




「ぁあ…今個人練習中なんだよね、みんな。」




「そうなんだ~…最近美咲様の話題聞かないからさー。」



「そんなにアイツが好きなの?」




「うん!!!!カッコイイしドラム上手いし☆」




「確かに…今じゃ私より確実に上手いかも…。」




「ルカは何でも出来ちゃうからね、」






……そうかな?





好きなものだし当たり前じゃないのか?







「ルカー、ココにいたんだ☆菜月ちゃんも~!!」




「あ、颯太君と…和真に聡。」




「俺らに明らか邪魔みたいな顔すんよ、菜月」




「あーら、そんな顔してたかしら?(笑)」





…菜月と私たちは颯太の友達とも仲良くなっていた…。







まぁ…私から見たら颯太と違い不良に見える聡に……意地悪そうな和真…。






菜月と言い合うのはいつもの事。







今だって聡と菜月の言い合いが始まっていた。








「ルカ、今月ライブだな。」




「あ、うん…颯太はみんなで来るの?」



「あー…なんか2人共チケ手に入れたみたいでね(苦笑)」




「そっか。」





「その日4つのバンドがでるんだろ?」




「聡はホントになんでも知ってるね。」






何処からそんなに情報を拾ってくるんだろう。






「まぁね、ルカちゃんって意外にファン多いのな、」




「何言ってんのよ、ルカは凄いんだから!!」



「菜月~…。」




菜月が威張って話す…





「もう、教室行かないと!!」




和真の言葉に私たちは動き出した。