私が素直に"Yes"と言えない理由……。







私の歌やメンバーの音が気に入って聞いてくれるなら嬉しい。








だけど…顔ファンが多くなるとやるせない。









確かにみんなカッコイイし沙羅なんて私より可愛いと思う。









だけど…鬼瑠亜や美咲が作った曲がイイ!!って言ってくれるファンが欲しい。









そこが私の悩みでもある……。






私の想いでもあるんだよね…。









決してカッコイイとか言われるのが嫌いなんじゃない、ただ…曲として…音楽として……私たちはどうなのか…。










「ルカ!!ウチ思うんだけど…最初は顔ファンっでもイイじゃない、」




「え…。でも…」




「ルカの言いたい事は凄くわかるし、ウチだって顔ファンは嫌。けど…そのうちに曲や音、声が好きになってってもイイんじゃない?そして!!ルカがこんなにも頑張ってるんだから…いつか必ずルカの声を聞いて曲の良さが分かってもらえるって!!!」







珍しく真面目に話す菜月に嬉しくなった。






そうだよね。






私にはこんなにも素敵なファンがいる。





「ありがと、少し考えすぎてたのかな。そう言われるとそれもそうだな、って思う。」





「それなら良かったー!!ニコ」







よし、そう思ってもらえるように私は頑張らなきゃ!!






「でも~あと9枚まじどうしよう。」






「ウチに任せなさい!!」








ニカっと笑う菜月…大丈夫なの?