放課後鬼瑠亜が迎えに来てくれた。








ファンにも笑顔で応える姿はまじ尊敬。






私には恥ずかしくて笑顔でまともに話せないや。









「柴依瑠ー!!遅い!!!!」






「ひぃいい!!!ゴメン!!!!!!!」






「はは(笑)行くぞ。」










「ルカー!!!!!!!!!!!」





私と鬼瑠亜は足を止めた。






「げっ…」



「誰?」




「昨日話した…あの…」





「今帰るのか?」




「あ、うん。」





鬼瑠亜がそっと私の前に出る。






「何か用?」





「君がバンドのメンバー?ニコ」





「そうだけど、ファン?」





「んー、まだ聞いたことないからファンじゃなくてルカの友達!!!」






……友達になった覚えないけど…。







「ふっ(笑)友達だってよ?」





「私は友達なんて想ってない!!!!」





あ………。







「そっか…。じゃーね☆ニコ」







そう言って走って行ってしまった。







「イイのか?さらっと酷いこと言ったんじゃね?」






鬼瑠亜の言う通り…せっかく友達って言ってくれたのに。








まぁ…苦手だったし、いっか。








「イイよ、早く行こう?」





「ぁあ。オマエがイイなら。」













少し胸がチクチクした…何なんだろう。