数時間して…ルカの両親が到着した。







「こんばんは…。ルカはどう?」





「おばさん…こんばんは。ルカはまだ…。」





菜月が俯きながら話す。




「そう……」





「初めまして…杉本颯太です。」




「あら、ルカの彼氏かしら?」





「違います…。」




「けど、俺ら友達なんです。」




聡が必死に言う。





「そう、ルカが言ってた学校の新しいお友達ね。ありがとう。この子わがままでしょ?」





「おいおい、ワガママなくらいがちょうどイイんだよ。」





「あら、あなた…いつまでもワガママ放題は困るのよ?」






「おじさん、おばさん、ルカはワガママじゃないです。鬼瑠亜君には甘えてばっかりだけど…ウチの前では凄く素直で…最高の親友です。」






「菜月ちゃん、ありがとう。おじさんも嬉しいよ。」





「鬼瑠亜君たちは?」




「あ…さっき帰りました。颯太君たちが来たから。」




「え?そうなの?」



「はい、颯太君にルカを任せるって鬼瑠亜君がそう言って帰りました。」




「菜月ちゃん…。」





「そう…。何があったのかは知らないけど、この子寂しがってると思うの…颯太君、ちゃんと側にいてあげてね。」





「これは俺達親でも一緒に居ないから…わからないんだ…情けない親だよな。」





「そんな事ないです。きっとルカも分かってると想います。」





「ありがとう、ルカにはココに来た事は伝えてくれるかな?」




「おじさん…もう、行っちゃうんですか?」





「…仕事が沢山あるんだ…。悪いけど頼むね…。」




「分かりました。ルカにちゃんと言っておきます。」





「菜月ちゃん…ありがとう。」





そう言い残して行ってしまった。