昏睡状態が長く続いても、脳に影響がでる…なんとも言えない最中だ。










親たちが帰り病室にはメンバーと菜月が残った。










「柴依瑠…オマエにイイ話があるんだぞ…、早く目を覚ますんだ…。これからもバンドやるだろ?」





鬼瑠亜が優しく切ない声でルカに話しかける。






「僕…飲み物買ってくるよ…。」




沙羅が病室を出た。








泣くのを我慢してたから…今頃泣いている…。








美咲は菜月を慰めながらルカと鬼瑠亜を見ている。







夢は居ても経ってもいられず先に家に戻った。








言葉にしないけど、よっぽど辛いのだろう。









コンコン…。







「……ルカは大丈夫なのか?」





颯太と聡と和真の3人が学校を早退してきた。






「まだ…眠ってる。」





菜月が答える。






「2週後…大会なのに。ルカちゃん…。」






「目を覚ますさ…コイツの夢だってまだ叶ってないんだから。…俺らもう行くわ…。颯太、後頼むな…今度こそ。」





「わかった…。」





そう言って病室には菜月と颯太たち3人になった…。