それまで言い合いしていたのが嘘のように静かになる…。







教室の前には聡も和真も立つ。








「もうやめて。こんな事しなくてイイから…。あなた達がファンだって言うバンドの良さは私も知ってるし…こんな事しても何のならない。さ…席につこう?」









私は怒りすぎて冷静だった。







「でも…ルカちゃんの事…」






「私はイイの。分かってくれてるあなた達みたいなファンが居てくれて嬉しいわ。」






「…ルカちゃん、ゴメンなさい…私たち…」






そこまで女子が言うと菜月が続きを遮った。







「イイって言ってるの。これ以上ルカを困らせるならウチが許さない。ルカはファンを大事にするから…さ、席につこう?もう終わり。」







「何勝手に言ってんのよ!!終わりじゃないわよ!!」






理香がまだ話す。








「煩い、黙って!!!!!!!!あんたみたいに大事なものがない人に何も言われたくない。何かあればすぐにパパ、パパって…3歳児のガキか!!1人で何も出来ないようじゃ…私に取られるもん取られるよ、フッ(笑)」








「な…何の事よ!!颯君なら渡さないわよ!?!?何?嫉妬してるの?アハハ(笑)」






「アンタ話も通じないバカなの?ルカがいつ颯太君って言った?…そう…。そんなに自身ないんだ?(笑)」





「…っ!!!!!!バカじゃないの、理香はね…」






私は理香の話を遮りはなした。







「黙って、別にあなたの話なんか聞きたくないから。ただ…次何かしたら…あなたのそのパパとやらの人生終わらせてやるから。」











理香は後ずさりして何も言えなくなっていた。