「待ってよ、柴依瑠!!」





「……。」





無言で歩き続ける…。






「鬼瑠亜だって悔しいんだ…。でも、僕も沙羅もそれに、菜月ちゃんだって色々考えてるんだから!!」








「分かってるよ!!!!!私だって…鬼瑠亜にあんな事言われても…鬼瑠亜の気持ちだって知ってるよ!!!!!!!だけど……上手くいかなくて……っ」





「そんな大きな声だすなよ…変に思われるだろ?僕。」





「美咲はのバカ!!!!!!」





「ちょ、ちょっと!!もう!!柴依瑠、待ってよ!!」









家の近くまで行くと菜月が待ってた。





「菜月ちゃん!!助かった~…あと、頼んでイイ?」





「うん。美咲君ありがとう。」










私と菜月は家の中に入った。














「ルカ…聞いたよ、沙羅君に。鬼瑠亜君も傷付いてるよ…ちゃんと明日謝りなよ?」






優しく言う菜月…。






「うん…。」





「なんでウチの前だと素直なのに、鬼瑠亜君じゃこうなるのかな(笑)」





"全く"と言いながら話を続ける。








「それで?…大会はどうするの?ルカが行きたいなら行くし…。」






「………たぃ…。」





「何?」





「行きたい。」






「はぁ…。わかった、ライブはどうしたいの?」






「このまま出てもみんなに迷惑かかるから辞退する…みんなには謝る。」







「そう、それが答えね?」





「うん…。」







「それじゃ、今日は寝なよ?明日も学校なんだから。」






「うん…。おやすみ…それと、ありがとう。」





「ホントよ、こんなに大変な親友がいると大変だわ(笑)おやすみ。」












菜月に話して少し気が楽になった…。










思いつめてたものから一気に開放されたみたい。