気にしてたと言うか…何と言うか…。







その鬼瑠亜君も今ではルカの良き理解者で…ﾎﾝﾄにお兄ちゃんみたい…。









好きである事をやめた事もなんとなくだけどわかってた。









美咲君や沙羅君に今聞いたけど…なんとなく…ね。







「さて、花火も終わったしそろそろ………あ…あれ。」








美咲君が指さす先には……。















「え…？颯太…君？」







遠くに見えるのは颯太君だった…。








「ねぇ、隣にいるの柴依瑠じゃないよ？誰？あの女…。」





「っち、なんだよアイツ!!」





美咲君が珍しく本気で怒っているのがわかる。






「どういう事…？」




「ウチもわかんない…でもあれって…ルカのｸﾗｽの理香って女だよ!!前に色々あったあの!!」









2人は顔色を変え怒りに満ちた顔をしていた…。








美咲君が颯太君のとこに行こうとした…







ウチはとっさに腕を掴んでしまった…。








「菜月ちゃん？……」





美咲君は戸惑っている…。






「待って…きっと何か理由があるんだよ…あの時だってそうだったじゃん…それに、颯太君楽しそうじゃないし…。」






「……。美咲、ここは菜月ちゃんの言う事聞こう？実際…菜月ちゃんはあの女の事も知ってるわけだし。」





「…。ｺﾞﾒﾝな…。わかった…でも、柴依瑠が居なくて良かったな…アイツ自分で気付いてないけど…」




「うん…きっと好きなんだよね。」





「菜月ちゃん……。見てて分かるんだよね、ルカは全く自分の気持ちに気付いてないけど。」







「とりあえず…少しの尾行ならｲｲんじゃな？ﾆｺ」




「沙羅君!?!?」




沙羅君の発言にﾋﾞｯｸﾘしたウチに対して更に追い討ちをかける美咲君。




「僕も賛成!!だって、鬼瑠亜に堂々と宣言してたくせに許せない!!」




………そうなの？





「って事で、こればっかりは菜月ちゃんが止めてもﾀﾞﾒだからね？ﾆｺ」





「…わかった、ウチもルカの親友として沙羅君と美咲君についてく!!」




「さすが、菜月ちゃん!!行こ☆」




美咲君の言葉に動き出す。