俺様君の彼女ちゃんっ!

[一樹SIDE]



はぁ……。




俺ってガキだな。




気になる女が目の前にいるのに機嫌がわるくて。



機嫌が悪いのに怒る彼女をみると自然と口元が緩んでしまう。




かわいくてしかたがない。




「しつけぇよ…」



また怒る彼女が見たくてついそんなことを言ってしまった。




優奈がどんな気持ちでいるのかも知らないで。




そのときは言ってきたタカ。




クラスは違うけど同じ学年のタカはいつも俺らと昼をすごす。




でも今日は先生に呼ばれたとかで遅れてきた。





そんなタカは…俺の目の前で優奈を抱きしめた。




その光景に周りの奴らも驚いている。




「…ズッ…ん、タカヤ…もう大丈夫…それにみんなもいるし…」




「えっ!?…あっごめん…」




「……バカ、でもありがとう」




それから少ししてタカと優奈がそんな会話をする。




タカの胸から顔をあげた優奈の目には少しぬれていた。



…涙?




今の俺の中には疑問と焦りしかない。




誰もがこの状況に驚いてるなか……。




「…ちょっと優奈?この状況説明して?」



笑っているのに笑ってないリナの声がした。




「…そうだよね、うん。ごめんなさい」




自分の中で納得した優奈はすぅっと息を吸った。




「…ユウ、大丈夫か?…もしダメなら俺が話すよ?」




優奈が何かを話そうとした瞬間タカがそれをさえぎる。




「大丈夫だって」



ニコっと笑う優奈の目にはもう涙はなかった。



「まずは……なにから話せばいい?」



……なにからって。




全部だろ。




そうは思っても言うことはしなかった。




「優奈とタカの関係は何?」



まずはズバっと直球に質問するリナ。




さすがだな。



そんなことを思う俺はイラつきで頭がおかしくなったのか。



変に冷静さを保っていた。




「えっと…わ、私とタカヤの関係は…って言ってもいいの?タカヤ?」




タカヤ。



それはタカの本名。



普段みんなはタカと呼んでいるからタカヤという言葉を聴くのは久しぶりだ。




「あー、うん。いやー…どうしようか」




「ちょっとタカヤ!抱きついてこんな質問されたんだから責任とってよね!」




「は、はい。…それになんかみんな勘違いしてるようだから…もういっか」




頭をかいて申し訳なさそうに言うタカヤに優奈はへへっと笑う。