俺様君の彼女ちゃんっ!

「いつも、こんな風にかわいいって言って女の人の気を引こうとしてるの?」




「…は?」




顔を上げる優奈の顔は少し赤く染まっていて照れたのは事実なんだと思ったけど。




…なんで怒ったような口調なのはわからなかった。





「…起こしてくれてありがとう、あとブレザーもありがとう。じゃ、私教室もどるから」




優奈はそれだけ言い残し走って旧校舎から出て行ってしまった。





一瞬の出来事に頭が着いていかない。




でも1つだけ事実がある。




落とそうと思って近づいた女に逆に惚れたってこと。




優奈の香りも、寝顔も笑った顔も。




俺の本物の笑顔がいいって言った優奈に…。




一目惚れしたことは事実だ。




…でも、なんで優奈が怒ったのがわからない。



『いつも、こんな風にかわいいって言って女の人の気を引こうとしてるの?』




「なんだよ…」




そうつぶやく俺の声は誰もいなくなった旧校舎に響いた。