そんな他愛もない話をしながら
2年A組のドアを開けた。



「――…え?」



無意識に声が出た。
教壇には見知らぬ男が立っていた。

割りと若くて塾の講師みたいな顔。
こんな先生いたっけ…。

そもそも古典の先生は
女のおばあちゃん先生だ。



「せんせー誰ー?」



同じく疑問に思っていたのであろう、
なっちゃんがそう尋ねた。