「なっちゃ~ん…」 授業が終わり、 なっちゃんのもとへ行った。 「話聞こえてたよ~! ついてくついてく!」 「ありがとぉ…助かる。」 まだほとんど面識のない 成瀬に1人でチョークのケースを 私に行く勇気などない。 そうして2人は職員室へと急いだ。 するとちょうど成瀬が カバンを持ち出てきた。 「あの、先生。これ… 教室に置きっぱなしでしたよ。」 ポケットから チョークのケースを差し出す。