「あがろっか」
桃と零音が戻ってきた。
桃のめがうつろ。
もうできあがってんじゃん。
零音テクニシャンらしーしな。
「二人。ここで寝てね」
「うん」
桃の部屋の隣は俺と優歌の部屋。
友達の家に自分の部屋が
あるのも悪くないな。
「優歌、顔色わるいよ?」
桃が俺たちの部屋にくる。
「ももー………」
零音は我慢の限界っぽい。
こーゆー時女はきれい。
男って自分の欲望に、かてねー。
「へいき………おやすみ二人ともっ」
空気読みやがったなこいつ…
確かに顔色悪すぎる。
「俺ついてるから、大丈夫」
「そう?ありがとね」
桃と零音はもういない。
「ゆう?しんどい?」
「食べ過ぎに……のぼせて……」
「だからいっただろー」
「だいじょ………うっ……」
口おさえてしゃがみこむ。
「といれといれっ」
部屋にトイレ作ってくれて
ありがとな、桃。
「はぁっ……ごめんね」
「大丈夫かー」
「うん。」
俺の脚の間にすっぽり、収まる
小さな小さな優歌。
「ねよーか?」
「うんっ」
二人でベッドにはいる。
背中むきの優歌を抱き締める。
「えへへ。あったかい」
「そりゃよかったよ」
目が閉じそうになったとき
「んあっ……はぁぁっ」
あ・え・ぎ・ご・えー!!!!
桃のばかやろっ!!!
き使えよ。
「れ……おんっ!!!ああっん」
俺の息子。ごめん。
優歌の細い足に俺のが……
「………ッ///蓮??」
「ごめ、おれ。」
ベッドからあわてて降りる俺の
袖を優歌がひっぱった。
「いーよ………」
「は?」
「して、いいよ?」
「ふざけんな。同情?こんなに
震えてるくせに。ばかなこと
言うなよ優歌……」
「同情じゃない。」

