相変わらず桃んちの料理は
おいしい。
シェフが本場の人とか。
外国人ってかっこいい。
「優歌食べ過ぎじゃない?
いきなりそんな食べたら吐くよ」
「やめとけ……」
蓮があきれたかおであたしから
スパゲティをうばった。
「やだ平気。食べたい」
「しらねーからな?」
「食わせとけよ。後で辛いの
優歌なんだからさ」
零音はポーカーフェイス。
でもほんとはさっきから
あたしにサラダばっか
食べさせてるのわかってるよ。
みんなほんとに、
優しいんだからっ。
「4にんでお風呂はいるー?」
「うんーだなー」
どーしよ、傷だらけなのに。
「優歌、もうお風呂入れるよね??」
「あ、うん」
断れるわけないよね。
でも零音も蓮も気にしてなさそう。
「男子あとからきてねっ」
「いこ、優歌っ」
桃いつになくテンション高いね。
久しぶりに零音が泊まるし
しかたないかっ。
「優歌、もうだいぶ治ってきたね」
「うん………」
「かさぶた剥がしたくなるね(笑)」
「やだ、やめてよー?」
バスタオルをしっかり巻く。
「優歌、大丈夫だよ。
あたしもあいつらも。」
「ん、ありがと」
桃んちのむだに広いお風呂は
好き。

