桃、零音や蓮といる時間は
癒された。
いつも心があったかくて
涙が出そうにもなる。


「今日あたしんちとまる?」
「うん、久しぶりにとまろっかな」
「んじゃ俺も久々に」
「俺も」


え、零音も久しぶりなんだ。
零音と桃はよくお互いの家に
泊まってて軽く同姓状態だった。


あたしの事件とかでこの二人も
忙しかったんだよね。
ほんと、迷惑かけてるなぁ……


「おっけー!!みんなでお泊まり会♪」
嬉しそうに笑う桃を優しく
見つめる零音。

なんか久しぶりに他人をみる
余裕ができた。
零音の笑顔みたの久しぶり。



「ふふっ」
ただ嬉しくて頬は緩んでた。


「何にやけてんだよ、きもい」
「きもいってなーにーっ」
「お前のにやにやしてるこの
 顔がきもちわるいっつってんの」


あたしのおでこをパチンッと
はじいた。
触れられた事に一瞬びくついた
体はすぐに落ち着いて
あたしの顔に笑顔を咲かせた。



気持ち悪いぐらい優しい笑顔の
蓮にでこぴん返し。
「おま、ちょ、いてーよ!」



あたしが弱ってちゃダメ。
今度はみんなをあたしが
ささえなきゃっ。