「あきりゃさ……ん」
「眠い?もしかして眠い?」
「ぜんぜーん」
「7時に起こしにくるからね?」
「ふぇ」



………そこから先は記憶がない。
てゆーかこの会話すら覚えてない。

6時50分。
「優歌様、失礼いたします」
「………くぅー………」


「おきて?ね?」
「………………すー、すー」


「…………はぁ。おきねーよ」
なんて彰の悲しい努力も
しるはずもなく……


8時50分、優歌起床。



「彰さん?」
「あ、優歌様。おはよーーー」
「おはよ。おなかすいたっ」

100%すまいるで言ったのに
彰はなぜかぷんぷんしてる。

「おま、俺がね?シェフに謝ってさ
 必死に君を起こしてだね?」

「今日なにかなー♪」
「…………はぁ」


聞いちゃいない優歌さん。



「シェフ、今日のごはんはー?」
「優歌様。お疲れなのは承知ですが
 お時間は守っていただかないと……」


きゅるるるん。
優歌の真ん丸な瞳にシェフは
何もいえなくなります。


「何?わざと?作戦?」
「?????」
「無意識?たちわりぃ………」



やっぱ彰さん怒ってる?
あたしなんかしたかな………