ねぇ。




横になりたいかも。
横になるのも激痛
どっちを向いても激痛
一番いたいのはあたしをみる
3にんの顔だよね。



「よいしょっ。隣もーらい」
零音があたしの隣に寝そべる
触れない距離に。

それが辛くて悲しくて
少し近づこうとする


ずきんっ!!と痛みがはしる
近づくな、って言われてるみたいに



「……う……っ」
声を押さえることもできない
冷や汗がにじむ。


「ばか、動くなよ。近づいていーの?」
零音の言葉に頷く
触れた右腕、右足。



零音だよ、これは零音。
あたしの大好きな、大切な零音



「………ぁりがと」
聞こえないほど小さな声しか
出せなくて悔しい。


蓮への、気持ち。
桃への、感謝。
零音への、想い。


伝わらなくて苦しいよ。




「はぁっ……んん……いっ」
息をするたび痛むお腹に
目眩と吐き気。



「んんっ………!!!」
喉まであがってくる液体
トイレに走りたい。
体は動くはずもなく激痛に
また悶える



「優歌!?どーしたの?」
「おい、ゆう?!」
吐き出したのは……血液だった