「優歌、おきた?」
「もも、れおん、れん……」
3人の名前を呼びながら
その存在を噛み締める。
「ありがとう」
ごめん、じゃなくてありがとう。
ごめんっていったらまた
悲しそうな顔をさせてしまうから。
零音に言われたもん。
次謝ったらしばく。
ありがとうって言えよ、
ってね。
「さ、帰るぞ。恵美さんきゅーな」
「優歌ちゃん、何かあったら
いつでもどうぞ♪最優先で
みてあげちゃうよーー」
えへっ、て笑った恵美ちゃんの
笑顔に心を癒される。
「よし優歌んちいくか♪」
「おかあさま……大丈夫かな」
「顔見てびびると思うけど
転けたかなんか言っとくから」
「あたしに任せて♪」
桃とお母さまの仲の良さは
異常だもんね?
「ただ、いまっ」
「優歌さま?!」
「あ、ごめなさ。お母さまは?」
「お待ちくださいませ」
4人分の紅茶をおいて
お母さまをよびにいった。

