「ほれ、病院いくぞ。
 零音よんできて、もも」

「ぅ、うん」

ベランダにつくとうずくまってる
零音が顔をあげた

ないて………る。




「あ、桃。ごめん」
「零音ーっ」
ぎゅっと抱き締めた。


「………………っっ」
ドSな零音がめずらしくあたしに
抱き締められてる。
ぎゅっと背中に腕を回す。



「病院いくって」
「あぁ」


そっと立ち上がって
部屋に戻る。


蓮が桃を着替えさせたあとだった
あ、あたしがやってあげなきゃ
だったよね 


ほんと自分の無力さが…



「たてるか?」
「ん、だいじょぶ」


顔を歪めて座る優歌は
弱りきっててつらそうで
こっちまでいたくなる。


「んっ…………」
下腹部にてをそえる
「痛む?」
「へ……ぃき」


妊娠してたら………
最悪な結末が頭をよぎった





「桃、おちつけ」
「ぁ、ごめっっ」



蓮が優歌を抱き上げる。
零音が車のキーを指でならしながら
庭へでていった。



「入院に、なるかも」
優歌の鞄に服とかを詰め込んだ。



大きな入院セットをもって
助手席にのりこんだ