「ん…??」
優歌がおきた、
どうしよ、どんな顔で……
「優歌、おはよう」
優しく微笑んで体を支える
蓮、あんた強いよ。
好きな女の子のために
そこまで、がんばれるんだね
強がりでも作った笑顔でも。
きっと優歌に伝わるよ
だって優歌の顔は
辛そうだけど痛々しいけど
光を失ってはいないの。
「もも?」
「ぁ、どしたの?」
「ううん」
柔らかく微笑む優歌に
胸がぎゅってつぶされそう
あたしが、笑わなきゃいけないよ
優歌をささえなきゃっ
「蓮、二人にはなしてくれたの?」
「あ、うん。ごめ……」
「ありがと」
謝ろうとした蓮の言葉を遮って
小さくため息をつく。
「もも?」
「ぁ、たし……ゆう…」
「ごめんね、桃」
「なんで、あんたがあやまんの」
涙が、とまらなかった

