「ゆうかー♪」
「桃、零音ー!!」
痛々しすぎる笑顔は、
桃と零音も気づくはずで


一瞬変な顔をしたけど
気持ちを察してか、すぐに
笑顔をつくった。



「優歌」
零音が優歌の頭にてを伸ばす
「…………っっ!!」


びくついて仰け反る優歌に
固まる零音と桃。


「あ、頭ごみついてんぞ」
急いでとってやると優歌は
ひきつりまくった笑顔でお礼を
言って零音にあやまった。



零音はすぐに切り替えた
でも桃の顔は何かを訴えてる
もちろん俺に。



こ、ここで言えるわけねーだろ!
「桃、大丈夫だよ」
零音が優しく抱き締める。


やっぱこういうとこ、男だよな
安心感っつーか。
いつも俺は零音に、かなわねぇ



きっと優歌も零音の
優しい笑顔と声に、
戻った桃の笑顔に落ち着いてる。