「ん………」
「ちょ、蓮?!」

そっと優歌の手首に口づけした。

「早く治りますように」
「…………蓮」



もちろん体の傷もだけど
優歌の心が。



またあの笑顔を見れるように。



「卵、やって?」

「うん…」


可愛いです、切実に。
そんな可愛い顔で上目遣いなんかで
「やって?」だなんて
ほんとに………。



優歌は無防備だ。