ねぇ。



「ゆう……」
「れん、ごめんね」


ゆうがどんな気持ちで謝ってるのか
わからない。
ゆうがどんなことを考えてるのか
わからない。


今まで優歌の事なら何でも
わかったはずなのに。



「あたし帰るね」
ベッドから立ち上がった優歌は
ふらついて床に座り込む。




「優歌……っ」
抱き上げようとして、はっと我にかえる
今俺が触れても大丈夫なのか?



「ぅっ………くっ……」


そこには、声を押し殺して泣く
優歌がいた。



そんな優歌に俺はなにもできずに
ただ黙って優歌を見下ろしてた。