上半身を隠すものはなにもなくなった。
「はぁ…はぁ…胸おっきいね」
「いやぁっ!!やだ!」
坂上くんの気持ち悪い息が肌にかかる
「おい!なにしてんだよ?」
誰かが叫んだ。
「助けて!おね…がぃ……」
「坂上じゃん、ぇ姫!?」
「お前ずりぃよ、俺らもまぜろ」
その瞬間、終わったと思った
もうだめだ、戻れない、進めない。
例えみんなが待っててくれても
あの場所も笑顔も………
ブーブー……
手の中で携帯が震えた。
3人はなにか話してるし気づかないかも。
通話ボタンを押した。
「お願い、助けて、やめて!!」
「うるせーなぁっ!!」
「やぁっ!!!」
脇腹を思いっきり蹴られた。
激痛がはしって意識が遠退く
「助けて!!!蓮っ!れんーーっ」
「うるせーんだよ、ほんと」
あたしの上に男が股がり、
二人が手と足を押さえた。
「ふっ……やだ!やだぁっ!!」
「教室って燃える。てか乳でかっ」
男があたしの中に入ってくる。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
お願い、助けてよ。
ねがったって報われない。
あたしが、何をしたの?
ごめんね、蓮。
涙を流しながら目を閉じた。

