ねぇ。




「佐々木は帰ったよ。もう6時だし」 
「6時!?やばっ、栄太さん!」


急いで起き上がるとまだ少し頭が痛い



「っ…………いたーいぃぃ」
「相当強くぶつけたんだなぁ?ちゃんとおばさんに連絡したよ。」
「あ、ありがと…ここ、どこ?」



蓮はポカーンと口を開いてあたしを見る
な、何か言われる!?
と身構えた



しかし蓮は、ぷっと息を漏らして爆笑しだした



「え?なに?」
「おまっ、自分ちが経営してんのにホテルしらねーの!?」




ここ学園のホテル?!
てか初めて入ったし。

あたしのお母様がここの経営者だってことは桃と蓮しか知らない。