「蓮さまっ!!お受け取りくださいませ!」 「蓮さまっ!!こちらを向いてくださいませ!!」 れ、れ、れ、蓮さまっ!? 蓮のことだよねぇ? みんな龍のファンじゃないの?! 自問自答を繰り返す間も 女子は二人にぐいぐい攻めより 桃はなんとか龍が教室に押し込んだ あのー… あたし忘れられてます?? 薄れていく意識のなかで うっすらとそんなことを考えた。 まぶたが重くなって からだの力がぬけた。 だめ、倒れる! そう思ったとき。 「ゆうっ!!!!」