『何でいるの…?』



何も喋らないのも気まずかったから、私は聞いてみた。




みんなもういないのにどうしたんだろう…?






「俺、今日日直だから」



來くんは日誌を書きながらそう答えた。




なんだ、そうだったのか。




私は机の中に置いたままだった携帯を取り出し、華南に『携帯あったよ♪』とメールをした。




ここに二人でいるのも気まずいし、私が変に意識しちゃうから早く出よう…。





「それじゃあ、日誌書くのがんばってね」




私はそれだけ言って来た道を戻ろうとした。








だけど、その時私は來くんに腕を掴まれた。