『No.181 波川紗智さんどうぞ』


私の名前が呼ばれた。

何回も何回も嫌って言うほどオーディションを承けてるくせにあたしは緊張してしまう。


こんなんだから売れないのかな?

なんだかマイナス思考に陥ってしまった。


「失礼します」

あたしは震えながら言った。