不良狼の一途な溺愛


「まっ、待って下さい!どうして明日も来ないといけないんですか!?まだ話があるなら、今…言って下さい!」


私は、すかさず反論した。


勇気を出して、ここまでやって来たんだから、話があるなら今日で全て終わらせて欲しい。


この先、ズルズルと関わっていったりしたら、私の夢見る平和な高校生活に支障が出るもん…。


それは、避けたいし。


「別に、今日に限らず…もっと柚と話がしてぇんだよ。なんつーか、お前のことを色々と知りたい…。」


「は、はい?」


それは、どういう意味?


少し首を傾げると、紫堂君は片手で自分の髪をクシャッとさせた。


「とにかく、明日だけじゃなくて、これからずっと…放課後は俺のところに来い。」


「えぇっ!?」


「言っとくけど、俺をこんな気持ちにさせたのは柚だからな?ちゃんと責任とれよ。」


「ちょっと待っ…」


「これは決定事項だから。拒否禁止。」


鋭い眼光に見つめられて、それ以上…言葉が出てこなくなってしまった。