不良狼の一途な溺愛


啄むように触れられ、次第に深い口づけへと変わっていく。


「んっ……ふぁ…」


前に蓮君から告白と共にキスされたことがあったけれど…


あの時よりも、もっと甘いキス。


上手く息継ぎが出来なくて、蓮君の服をギュッと握りしめる。


今にも意識を飛ばしてしまいそう…。


そんな感覚を抱いていると、蓮君は唇を離した。



「柚、可愛い…。」


私の唇を親指でなぞりながら、蓮君は微笑んだ。


よ…余裕ありすぎだよ。


肩を上下させながら呼吸していると、蓮君は私を真っ直ぐ見つめた。


しばし、沈黙の時間が流れる。


「ど、どうしたの…?」


荒い呼吸を繰り返しながら訊ねると、蓮君は言葉を発した。



「ダメだ、我慢出来ねぇ…。」


「えっ?」


我慢って、何を…?


そんな疑問が浮かんだ途端、グラッと視界が傾く。


そして次の瞬間、私の体はソファーに倒されていた。