つ、ついに言っちゃった…。
顔や体がカァァッと急激に熱くなっていく。
プシュッ、プシュッと湯気が吹き出しているかのようだ。
なんだか落ち着かなくて、視線を泳がせていると……
「柚、今の…マジ?」
ポツリと呟く声が聞こえてきて、蓮君の顔に視線を向ける。
目を見開いて、驚いているように感じた。
「うん、本当だよ…。」
コクンと頷きながら答える。
「ほ、本当に本当…なんだよな?」
「うん…。本当に本当……。」
恥ずかしくて、消え入りそうな声で言うと、蓮君はソワソワし始めた。
「や、ヤバい…。すげぇ嬉しい……。」
彼の表情が、みるみるうちに笑顔になったかと思うと…
次の瞬間、私はギュッと抱きしめられていた。


