「今日は、なんで…俺の家に来てくれたんだ?」
「あっ……」
そう言えば、そんなようなことを聞かれた気がする…。
でも、確か…私が蓮君の言葉を途中で遮っちゃったんだよね…。
「柚、どうして?」
気になる…と言わんばかりの表情で私をジッと見つめる蓮君。
その眼差しにドキドキしながら言葉を発した。
「あっ、会いたかったから…。」
「え…?」
「蓮君に会いたかったから、家まで来ちゃった…。月曜日には会える…って分かってたんだけど、それよりも早く会いたくて…。」
言っているうちに、頬がジワジワと熱くなっていくのを感じた。
「…………。」
蓮君は瞬きを繰り返したまま、固まっている。
私……何か変なこと言っちゃったのかな…。
戸惑っていると、蓮君は照れくさそうに頭を掻いた。


