不良狼の一途な溺愛


「どうして柚が謝るんだよ。」


「だ、だって…さっき倉庫で感情的になり過ぎちゃったから…。蓮君、ビックリしたでしょ?」


思いっきり泣いたし、蓮君に怒っちゃった。


不安とか恐怖とか、色んな感情から解放されたら、溜まっていた気持ちが爆発してしまったわけだけど…


蓮君、アタフタしてたもんね…。


気まずさと恥ずかしさで顔を俯けた。



「今の、謝ることじゃねぇだろ?柚の言ったことは、最もなんだし。元はと言えば、俺がコンビニに出かけちまったのが悪いんだからさ。」


ポンポンと頭を撫でられて、顔を上げる。


すると、蓮君は優しい笑顔を私に向けていた。



「あっ、そうだ…。さっき、あの倉庫で聞きそびれたこと、聞いてもいいか?」


「えっ…?」


どんな質問をされたっけ?


慌てて思い出そうとしていると、蓮君が口を開いた。