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(私は――私は、二人に感謝しなければいけない。
リタ――あなたは奴隷部屋にいた時だけでなく、一緒に冒険してる今でも、私に優しくしてくれてる)
(ヨゼフ――あなたは時々、生意気なことを言っては、私を怒らせたよね。
でもそれは、私が嫌いだからじゃない。
むしろ、私を気遣ってるけど、不器用だから上手に言葉にできないだけよね。
音楽家夫婦の一人娘として生まれた私にとっては、あなたが弟のように思えるわ)
(そして今、この二人は私にかけられてる魔道族の呪いを、解こうとしてる。
――ありがとう。
私はこれからも、あなた達と一緒に戦うわ。
例え私に火龍戦士の資格がなくても、私にはヨゼフと一緒にリタを守る義務がある。
彼女のお父様、砂龍王ランディー陛下との約束だから)
ナンシーは神殿内を歩きながら、リタ達に対する感謝の仕方を考えていた。
彼女達が吊り橋を半分まで渡った時、向こう側から、神殿長らしき魔族が現れた。
「君達、そこで何をしてる? ここにいたら、危ないだろう」
「私は砂龍族のリタ。この二人と一緒に、神殿を巡って魔界中を旅してる者です」
リタは神殿長に対して、叫ぶように返事をする。
三人は彼の声がよく聞こえるように、吊り橋の左端まで来た。
神殿長は、首を傾げてリタに訪ねる。
「砂龍族のリタ? すると君が、九年間もレザンドニウムに幽閉されてた、≪砂龍族の王女≫か」
「はい……。そうですが……」
リタは戸惑いながら返事をした。
神殿長は、少し考えてからまた口を開く。
「君は≪トレーシー≫っていう、火龍族の女の子を見なかったかい? 意地っ張りな子なんだけどね」
神殿長が発する、≪トレーシー≫という言葉に反応してか、ナンシーが二人の前に出る。
(私は――私は、二人に感謝しなければいけない。
リタ――あなたは奴隷部屋にいた時だけでなく、一緒に冒険してる今でも、私に優しくしてくれてる)
(ヨゼフ――あなたは時々、生意気なことを言っては、私を怒らせたよね。
でもそれは、私が嫌いだからじゃない。
むしろ、私を気遣ってるけど、不器用だから上手に言葉にできないだけよね。
音楽家夫婦の一人娘として生まれた私にとっては、あなたが弟のように思えるわ)
(そして今、この二人は私にかけられてる魔道族の呪いを、解こうとしてる。
――ありがとう。
私はこれからも、あなた達と一緒に戦うわ。
例え私に火龍戦士の資格がなくても、私にはヨゼフと一緒にリタを守る義務がある。
彼女のお父様、砂龍王ランディー陛下との約束だから)
ナンシーは神殿内を歩きながら、リタ達に対する感謝の仕方を考えていた。
彼女達が吊り橋を半分まで渡った時、向こう側から、神殿長らしき魔族が現れた。
「君達、そこで何をしてる? ここにいたら、危ないだろう」
「私は砂龍族のリタ。この二人と一緒に、神殿を巡って魔界中を旅してる者です」
リタは神殿長に対して、叫ぶように返事をする。
三人は彼の声がよく聞こえるように、吊り橋の左端まで来た。
神殿長は、首を傾げてリタに訪ねる。
「砂龍族のリタ? すると君が、九年間もレザンドニウムに幽閉されてた、≪砂龍族の王女≫か」
「はい……。そうですが……」
リタは戸惑いながら返事をした。
神殿長は、少し考えてからまた口を開く。
「君は≪トレーシー≫っていう、火龍族の女の子を見なかったかい? 意地っ張りな子なんだけどね」
神殿長が発する、≪トレーシー≫という言葉に反応してか、ナンシーが二人の前に出る。

