火口付近に到着した時、リタはヨゼフの消極的な気持ちを案じてか、彼に問いかける。
「どうしたの? そんな暗い顔をするなんて、君らしくないよ」
「そう……だよな。僕は強いんだ。こんな所で、くよくよしてられない」
「その意気さ、ヨゼフ」
三人は、各自で持参しているマントの一種、≪耐火属性マント≫を羽織る。
「ナンシー。君は火龍族なんだから、そのマントを羽織る必要はないんじゃないか?」
リタは半ば無神経に言った。
「そういうあなたこそ、砂漠に行った時、≪耐砂属性マント≫を羽織ってたでしょう!
今の私は、まだキアの強い闇の魔力で、火属性の魔力を封印されてるのよ。
そこをよく考えて、物を言いなさいよ!」
ナンシーは、怒りっぽく返事をした。
が、彼女の言う通り、私も砂属性の魔力を失っている間は橙色のマントを羽織ってたんだ、とリタは思い返す。
と同時に彼女は、自身の無神経さを反省する。
その時のリタの顔を見て、ナンシーはどきりとした。
(姫……。単に、無神経に質問した訳じゃなかったのね。私も少し、言い過ぎたようね)
「リタ姫、ごめんね。さっきは冷たい態度をとってしまって。私って、本当に不器用ね」
ナンシーは、リタ達と一緒に火口周辺を歩きながら、溜め息をつく。
「ナンシー、私こそごめん。よく考えたら、わかることなのにさ……。私には、無神経に振る舞う癖があるみたいだ。それと、ナンシー」
「何?」
「私のこと、“姫”って呼ばなくて良いから。私達は冒険者であり、友達だからさ」
リタの言葉に対し、ナンシーは共感するように微笑みながら、「それもそうね」と言った。
神殿に近づくにつれ、焦げたような臭いが、彼女達の鼻を刺すようになってくる。
「どうしたの? そんな暗い顔をするなんて、君らしくないよ」
「そう……だよな。僕は強いんだ。こんな所で、くよくよしてられない」
「その意気さ、ヨゼフ」
三人は、各自で持参しているマントの一種、≪耐火属性マント≫を羽織る。
「ナンシー。君は火龍族なんだから、そのマントを羽織る必要はないんじゃないか?」
リタは半ば無神経に言った。
「そういうあなたこそ、砂漠に行った時、≪耐砂属性マント≫を羽織ってたでしょう!
今の私は、まだキアの強い闇の魔力で、火属性の魔力を封印されてるのよ。
そこをよく考えて、物を言いなさいよ!」
ナンシーは、怒りっぽく返事をした。
が、彼女の言う通り、私も砂属性の魔力を失っている間は橙色のマントを羽織ってたんだ、とリタは思い返す。
と同時に彼女は、自身の無神経さを反省する。
その時のリタの顔を見て、ナンシーはどきりとした。
(姫……。単に、無神経に質問した訳じゃなかったのね。私も少し、言い過ぎたようね)
「リタ姫、ごめんね。さっきは冷たい態度をとってしまって。私って、本当に不器用ね」
ナンシーは、リタ達と一緒に火口周辺を歩きながら、溜め息をつく。
「ナンシー、私こそごめん。よく考えたら、わかることなのにさ……。私には、無神経に振る舞う癖があるみたいだ。それと、ナンシー」
「何?」
「私のこと、“姫”って呼ばなくて良いから。私達は冒険者であり、友達だからさ」
リタの言葉に対し、ナンシーは共感するように微笑みながら、「それもそうね」と言った。
神殿に近づくにつれ、焦げたような臭いが、彼女達の鼻を刺すようになってくる。

