4
力ではなく話し合いだけで、金属性の魔道師ラドフィスを神殿から追い払うことに成功したリタ達。
強力な結界が張られた理由について、多少の疑問は残るものの、五人は金龍神レグルスの祭壇がある部屋に入る。
ここにも、金龍神レグルスの石像が、彫刻のように置かれている。
一見金色に輝いて見えたのは、石像の上顎の部分と下顎の部分との間に挟まるように置いてあるナックルだった。
五人の頭より三メートルも上の高さにあったが、その位置は、彼女達にとってはよく見える範囲だ。
「あれが、最後のセイント・ウェポンかな?」
「まさか」
「口を挟むなよ、スーザン」
スーザンはヨゼフをからかいながら、バッグから金塊を取り出す。
その金塊は普通の物とは思えないほど、眩しく輝いている。
「もしかして、これが……」
ペレデイスは、興味津々な目で金塊を見る。
スーザンは、黙って頷いた。
「そう、これが≪聖なる金塊≫よ。
これを年に一度、ここに持って来ることで、金龍族及びその他の龍族の民全員の願いが叶うとされてるの」
ジンクスのような話をするスーザンに、四人はただ驚かされるばかりだった。
彼女が金塊を祭壇の上の煌めく水晶玉の前に置くと、それは眩しく輝く。
その光は、金龍神レグルスの加護を受けているようだった。
すると水晶玉から、不思議な声が出てきた。
『砂龍王女リタ姫よ、とうとう最後の龍戦士を連れて来たね?』
金龍神レグルスと思われる男性の声に話しかけられ、リタは首を傾げる。
(それって、まさか……)
ふと、リタはスーザンを見やった。
『そう、その子だよ。
私が求めてた、≪新たな金龍戦士≫は』
それを聞いた時、五人は目を丸くした。
(わ、私が新たな金龍戦士……)
スーザンはまだ、金龍神が言ったことを信じられなかった。
金龍神は尚も、彼女達の心を読んでいるかのように振る舞う。
『君はスーザンと言ったね?
君のことは、君自身が生まれた時からずっと見守ってたよ。
この十四年間、君は敬愛の心を忘れることはなかった。
だからこそ、私はここに君達を導いたんだ。
このナックルを渡すためにね』
力ではなく話し合いだけで、金属性の魔道師ラドフィスを神殿から追い払うことに成功したリタ達。
強力な結界が張られた理由について、多少の疑問は残るものの、五人は金龍神レグルスの祭壇がある部屋に入る。
ここにも、金龍神レグルスの石像が、彫刻のように置かれている。
一見金色に輝いて見えたのは、石像の上顎の部分と下顎の部分との間に挟まるように置いてあるナックルだった。
五人の頭より三メートルも上の高さにあったが、その位置は、彼女達にとってはよく見える範囲だ。
「あれが、最後のセイント・ウェポンかな?」
「まさか」
「口を挟むなよ、スーザン」
スーザンはヨゼフをからかいながら、バッグから金塊を取り出す。
その金塊は普通の物とは思えないほど、眩しく輝いている。
「もしかして、これが……」
ペレデイスは、興味津々な目で金塊を見る。
スーザンは、黙って頷いた。
「そう、これが≪聖なる金塊≫よ。
これを年に一度、ここに持って来ることで、金龍族及びその他の龍族の民全員の願いが叶うとされてるの」
ジンクスのような話をするスーザンに、四人はただ驚かされるばかりだった。
彼女が金塊を祭壇の上の煌めく水晶玉の前に置くと、それは眩しく輝く。
その光は、金龍神レグルスの加護を受けているようだった。
すると水晶玉から、不思議な声が出てきた。
『砂龍王女リタ姫よ、とうとう最後の龍戦士を連れて来たね?』
金龍神レグルスと思われる男性の声に話しかけられ、リタは首を傾げる。
(それって、まさか……)
ふと、リタはスーザンを見やった。
『そう、その子だよ。
私が求めてた、≪新たな金龍戦士≫は』
それを聞いた時、五人は目を丸くした。
(わ、私が新たな金龍戦士……)
スーザンはまだ、金龍神が言ったことを信じられなかった。
金龍神は尚も、彼女達の心を読んでいるかのように振る舞う。
『君はスーザンと言ったね?
君のことは、君自身が生まれた時からずっと見守ってたよ。
この十四年間、君は敬愛の心を忘れることはなかった。
だからこそ、私はここに君達を導いたんだ。
このナックルを渡すためにね』

