二人が神殿内を進む度に、その冷気は増していく。
氷属性の魔法をしのぐこともできるマントを身につけているとはいえ、リタの背中から生えている四枚の羽も、また彼女の鬣も徐々に凍りつき始めている。
ナンシーはそんな彼女を心配してか、暖気を含んだ手を彼女に近づけた。
少しだけ鈍くなっていた動きも、氷が溶けた瞬間に普通に戻っていく。
「ありがとう、ナンシー」
「ううん、気にしなくて良いのよ。友達だもの、これくらい当然よ」
袖についた霜を払いながら、ナンシーは言った。
しばらく歩くと、巨大な龍の石像やそれを囲う土塀以外は何もない部屋に出た。
(リタが言った通りだわ。
きっとここが、氷龍神ガトラがいらっしゃる場所なんだ。
でも……それにしても、セイント・ウェポンがない。
それに、アイル公子も見当たらない)
ナンシーは、今回の出来事に、違和感を覚えた。
氷龍大公の息子の気配も、氷系魔道師の気配も感じなかったからだ。
私達は幻か夢でも見ているのか、と思いながらもリタは、懸命に氷龍神像の周りを探る。
すると、先程二人が通ってきた方から、水色の鎖の先端がリタに向かって跳んできた。
リタはそれに素早く気づき、先端を素手で弾いた。
爪を右手に装備して後ろを向くとそこには、ルース大公と同じく金色の鬣や目をした魔族が、鎖を持っているのが見えた。
彼の服装はまるで、あの大公の後継者を思わせるようだった。
だが、彼の様子がおかしい。
何者かに操られているかのように、立派な鎖でリタとナンシーに襲いかかる。
リタは攻撃を避けながら、金髪の氷龍に訪ねる。
「私は砂龍族のリタ。
君は誰だ?
もし君が私達と同じ龍戦士なら、なぜ私を襲う?
同志になれるかもしれないのにさ」
氷属性の魔法をしのぐこともできるマントを身につけているとはいえ、リタの背中から生えている四枚の羽も、また彼女の鬣も徐々に凍りつき始めている。
ナンシーはそんな彼女を心配してか、暖気を含んだ手を彼女に近づけた。
少しだけ鈍くなっていた動きも、氷が溶けた瞬間に普通に戻っていく。
「ありがとう、ナンシー」
「ううん、気にしなくて良いのよ。友達だもの、これくらい当然よ」
袖についた霜を払いながら、ナンシーは言った。
しばらく歩くと、巨大な龍の石像やそれを囲う土塀以外は何もない部屋に出た。
(リタが言った通りだわ。
きっとここが、氷龍神ガトラがいらっしゃる場所なんだ。
でも……それにしても、セイント・ウェポンがない。
それに、アイル公子も見当たらない)
ナンシーは、今回の出来事に、違和感を覚えた。
氷龍大公の息子の気配も、氷系魔道師の気配も感じなかったからだ。
私達は幻か夢でも見ているのか、と思いながらもリタは、懸命に氷龍神像の周りを探る。
すると、先程二人が通ってきた方から、水色の鎖の先端がリタに向かって跳んできた。
リタはそれに素早く気づき、先端を素手で弾いた。
爪を右手に装備して後ろを向くとそこには、ルース大公と同じく金色の鬣や目をした魔族が、鎖を持っているのが見えた。
彼の服装はまるで、あの大公の後継者を思わせるようだった。
だが、彼の様子がおかしい。
何者かに操られているかのように、立派な鎖でリタとナンシーに襲いかかる。
リタは攻撃を避けながら、金髪の氷龍に訪ねる。
「私は砂龍族のリタ。
君は誰だ?
もし君が私達と同じ龍戦士なら、なぜ私を襲う?
同志になれるかもしれないのにさ」

