明るすぎて真っ暗になった視界のまま体は引き込まれ、吐きそうになるほど振り回された感覚のあとドサリ! とどこかに投げ飛ばされる。

「あ、いたたた……」

 腰を押さえて体を起こす。左手をついた地面の感触がなんだかアスファルト。

「?」

 やっと視界が戻り、辺りを見渡す。

「えっ!? なんで外?」

 ロッカー室がいつの間にか住宅街の真ん中に座り込んでいた。

 しかも、よく見回すと見慣れた風景だ。

 高校の近く……つまりご町内にとても似ている。

 似ている処じゃなく、もろ自分の住んでる賃貸マンションの町内だ。