「不思議なコトだけどさ」

 神様の贈り物かもね……という少年の言葉に、信士はなんとなく納得してしまった。

 たまには神様だって気まぐれに自己主張するのかもしれない。

 それにしたって随分と回りくどい主張だけども、感謝したい事には変わりない。

 この先、彼女を幸せに出来るかは俺の力量次第だ。神様には頼れない。


 そう思うと……

「なんか不安になってきた」

 信士は生ぬるい笑みを浮かべた。



  END