「葵よぉ、完全さつきに気に入られたな。
もう絶対逃げられねぇ」
「安田君は九条さんと知り合いなの??」
「まぁ幼馴染みみたいなやつだな」
「幼馴染みか〜。
九条さんって昔からあんな感じなの??」
「そうだな〜。
昔から欲しい物はどんな手を使っても手に入れる。
そんで、今欲しい物ってのが葵って訳だ」
安田君に話を聞いた所…
僕はもの凄い人に目を付けられたようだ。
彼女の家は日本の中でもトップクラスの大富豪の令嬢。
彼女自身も、入試の成績は学年トップ。
おまけにスポーツではテニスの全国区らしい。
「安田君、なんでそんな完璧な人が僕みたいな一般人に興味を持つの??」
彼女に比べたら、家は裕福ではないし、
僕も彼女程の才能を持っていない。
「さぁな。
あいつの考える事はいつも分からねぇからな…」
安田君がなにか懐かしむように遠くに目線を反らす。
「安田君??」
「あ、ちょっと思い出してな。
ほら、さっさと飯食わねぇと時間無くなるぞ」
僕は時計に目をやると、
あと5分しか無かった。
「やばいっ、まだ半分も食べてないのに」
安田君はゲラゲラ笑いながらお弁当を片付けた。
「それじゃ俺は戻るな。
それと安田じゃ堅苦しいから京介な」
そう言って安田君は帰っていった。
友達??が出来たのかな…
