僕らが今いる今日は

引退のことを考えていたら、色々なことが頭の中に入ってきて、昨日の夜はあまり眠れなかった。

寝坊しての遅刻という最悪な事態だけは免れたものの、おかげで今日は一限目から寝てばかりだ。



休み時間のたびに高津を見るが、やっぱりいつもと変わらず笑っていた。

いつもと変わらなすぎて、放課後になったら部活に来るんじゃないかと思ってしまう。

たまに高津と目が合うと、ちょっとだけ恥ずかしくなってわざとらしく同じ方向の遠くを見ているフリをしてしまう。

それでも高津は優しくこちらにほほ笑みかけてくれ、みんなとの会話に戻る。

俺、何してんだろ。

これじゃ、まるで高津のことが好きな男子じゃん。

そう思い、始業ベルとともにまた机にしがみつくようにして寝る態勢に入った。