でも女でいると思い出すんだ あのときの屈辱とずっと昔の言いようの無い悲しみ 心に開いた穴に自分が吸い込まれそうになって行く感覚に襲われる ――無力 何も出来ないことに、何をしても空回りしかしないことに 自分に腹が立つ 消えてしまいたい 終わりにしたい 何度願ったことだろう 何度自分を、自分の心を切り裂いただろう 俺は今まで数え切れない位苦しんできた 逃げたって・・・もう傷なんて負いたくないんだ