「こないだ貰った♪一緒に行こう?」
子犬のような目で訴えてきた隼だったがその目はどう考えても女落とすときに使ってる武器だと思うのは俺だけか?
「・・・いいけど今日はムリ」
「なんで!?
今日でもいいじゃん!!」
隼は母親におもちゃをねだる子供のように駄々をこねた
「隼、今日何日だか分かる?」
「陸、バカにしないでくれる?僕だって今日が何日かぐらい分かるよ!
今日は19日!」
「じゃぁ分かるよね?そのチケット『20日から使えます』だから?」
「ぇえ゛っ!?本当に!?嘘だッ!」
隼がその場でぎゃんぎゃん喚いていたが余りにもうるさかったから俺は隼を放置して帰った
隼は俺が家に着くまで気が付かなくてずっとそこで喚いてたみたいだった
――ってかそこまでカラオケ行きたいんなら多少の金は惜しむなよ・・・
俺がそんなこと思ってたってのはもちろん隼には絶対言えないけど
