「そうだったんだ…」


自然教室の代休の日、未琴ちゃんと出掛けていた。



久々に未琴ちゃんと出掛けてうちは楽しかったが、未琴ちゃんはどこか浮かない顔をしていた。



「千咲、ちょっと座らない?」

買い物も終わったので、そうだねとうちは答えた。




「お待たせしましたー」


ドーナツを買って、席に座る。



「あのさ、自然教室で聴こえてたとは思うんだけど、うち…師走に告られたんだよね」


未琴ちゃんは気まずそうに言った。


「まぁ…聴こえたけど」


「……昨日ね、ちゃんとけじめを付けたつもりなんだ」