夏休みも間近になり、暑さでどうにかなりそう。



朝、教室で黙々と小説を読んでいた。


「えーっ千咲どうしたのー!!?」

朝から文月のキンキン声を聞くとは思わなかったな。



「あ、卯月、おはよー」

隣に座った睦月を見て、俺は目を見張った。



「おまっ……」


睦月はバッサリと髪の毛を切り落としていた。



「暑いからさ、邪魔で切っちゃった」


長い髪の時より少し幼く見える。