「そーいやまた卯月席近いねー」 文月はそん時居なくて二人で話していた。 「そうだな」 睦月はサリサリ日誌を書いていた。 「あー、ねぇ数学なにしたっけ」 「一次関数じゃね」 「あぁ、そっか」 また下を向く卯月。 長い髪がサラッと机に垂れる。 思わず睦月を見つめていた。 「……なに?なんか付いてる?」 睦月が首を傾げて俺を見つめる。 「別に」 あんなでっかい目で見つめないでくれっつの。 あれ、俺……。