「流石だなー」 望夢が感心してると水無月が頬を紅く染めて俯いた。 「照れてる!」 俺がからかうと水無月はもっと紅くして、違うもん!と言ってボタン付けを始めた。 水無月が顔を紅くすると比例するようにさっき、針を手渡ししたとき触れた指先が熱をもって、疼いた。 この頃には完全に水無月に惚れてた気がするな。 水無月がすること成すことすべてが可愛くて好きだった。 水無月を好きと自覚した同じ頃に『俺は睦月とデキてる』という噂を耳にする。