「あ、うちも壊れてるし… 仕方ないな、ほら、貸して」 水無月があからさまに苛立った顔で手を伸ばした。 でも、嬉しかった。 「やったっさぁすが未琴さん!」 水無月をからかいながら針と糸を通す。 「さすが未琴さんっ♪」 望夢も縫い終わったのか参戦してきた。 「からかったらやんなんないけど??」 「わぁっすいません未琴さん!」 「馬鹿にしてんのか!!!?」 水無月はそう怒りながらもいつの間にか糸を通し、玉結びまでしてくれた。 「はい」 「あ、サンキューッ!」