「オイ!人の話を聞け!」


卯月が追い掛けて、私の肩を掴む。


「はぁ…お前、馬鹿?
あいつは従兄弟で小六だぞ」


「えっ小六?!従兄弟!!?」


「俺はロリコンじゃないし
あいつハーフだから背が高いんだよ」


私、物凄く馬鹿だ。
恥ずかしくて更に逃げようとした。



卯月はガッと荒々しく私の腕を掴んで、自分の方に私を引き寄せた。



ふわっと卯月の腕の中に収まった。



「ごめん。
…あいつは、学校で虐められててさ。俺が相手したら懐かれちゃって」


卯月は腕の力を強めた。